オリジナルボトルの原酒は日本で販売されていないものからも選べる。
今回はWhisky Cask Ownershipが初めて手掛けるバーボンウイスキーのオリジナルボトルへの想いとこだわりに迫っていく。
インタビュー
『幅広い原酒をオリジナルボトルに』
- 今回のボトリングでバーボンのジェームズベイを使用した理由を教えてください。
これまで私たちが行った2回のボトリングではどちらもスコッチを扱いました。
これまでとは異なる試みをしたいと考えた時バーボンが選択肢として上がり、その中で関係性の強かった日本未入荷の蒸溜所であるジェームズベイを選びました。
日本未入荷のジェームズベイのさらに特別なオリジナルボトルとなっているため、お客様とのコミュニケーションなどに使用することでとても喜ばれると考えています。
- 今回のオリジナルボトルの特徴を教えてください。
シングルカスク、カスクストレングス、ノンチルフィルタード、ノンカラーでボトリングしていることです。
なぜそのような手法を用いたかというと、初めてバーボンをボトリングするという事で、バーボンの魅力をそのままボトリングしたいという気持ちがあったからです。
特にジェームズベイはサンプルを飲んだ際に非常に濃厚な味わいを感じました。そのため1つのカスクをそのままボトリングするという手法を選択しました。
ボトルの味わいについて自分が思った通りに工夫できるのが面白さです。
『ボトルの形状からラベルデザインまで、すべて思い通り』
- 今回のボトルデザインにはどのようなこだわりがあるのか教えてください。
全体的に明るいデザインを意識しました。
今まで2つのオリジナルボトルがシックなデザインだったのですが、それらとは全く異なるイメージにしたかったため、ピンクなども使った柔らかい印象のデザインにしました。
大理石のようなラベルデザインにもピンク色などの明るい色が可愛いアクセントになってくれたと思います。
そして「A special single cask bottled for japan’s finest whisky curator」というメッセージもこだわりがあります。
カスクが違えば味も違うので、このオリジナルボトルと同じ味のものが世界に300本しかないという希少性を秘めています。
そのことを強調するためにシングルカスクと明記したメッセージを記しました。
『お客様のボトリング体験をサポート』
- 今回のボトリングで大変だったことを教えてください。
言葉や絵にして伝えても完全に同じイメージのデザインを共有するのが難しかったことです。
今回のボトリングは比較的短い8か月で完成までたどり着けたのですが、長い場合だと2年ほどかかってしまいます。
コミュニケーションの齟齬は、Whisky Cask Ownershipとして、お客様が快適にボトリングサービスをご利用できるようにサポートを手厚くする部分でもあります。
- そんな苦労を経て完成したオリジナルボトルが到着した際の気持ちを教えてください。
やはりとても嬉しかったです。
実際に自分がラベルをデザインしている間はあっという間で楽しかったのですが、デザインが確定した後はちょっと不安もあったんです。
その期間を経て、実際にイメージ通りの素晴らしいオリジナルボトルが届いた時は感慨深かったですね。
『人生の特別な瞬間を自分だけのオリジナルボトルと』
- このオリジナルボトルはどのような場面で使う予定か教えてください。
甘みが強くとても美味しいウイスキーですし、ほとんどのお客様はこのオリジナルボトルにとどまらず、ジェームズベイのウイスキーを飲んだことが無いと思うので、そういった意味でも喜ばれると思います。
- 最後にボトリングの魅力を教えてください。
やはり理想のオリジナルボトルをつくれる点ですね。
加水など味の調整以外に、デザインの幅も広く、自分の想い・こだわりを詰め込んだオリジナルボトルを実現することが出来ます。
また、同じ蒸溜所からボトリングしていてもカスク(樽)が違えば同じ味が存在しないことも魅力だと思います。
シングルカスクで300本ボトリングした場合、同じ味のボトルは世界に300本しか存在せず、もう二度とつくることはできません。
また、自分でボトリングした特別なウイスキーで特別な瞬間を祝う事はすごく素敵だし楽しいと思います。
最近、全世代的にウイスキーが好んで飲まれる傾向にある中で、結婚式の引出物や会社の創立パーティーなどでオリジナルボトルをプレゼントすれば皆様すごく喜ぶでしょうし、他では絶対にできない唯一無二の体験になりますね。